リアルタイム型授業

リアルタイム型授業とは

 Web会議システム等を利用し、教員が無人の教室や研究室、自宅等からオンラインで授業の配信を行い、学生は同じ時間にそのWeb会議に参加し視聴したりディスカッションなどの活動に参加し学習を行います。学生も教員も実環境で接触することはありませんので感染のリスクをコントロール可能です。また、従来の対面授業に近い教授方法を用いることも可能です。時間割などで決まった時間に授業が行われることで、学生に継続的に学習を行うきっかけを与えることも可能です。

■リアルタイム型授業の要件

 リアルタイム型オンライン授業では、学生は、授業を行う教室以外の場所でWeb会議システム等を用いて授業に参加することになります。対面授業に近い環境にするために、次のような配慮が求められます。

(参考)大学における多様なメディアを高度に利用した授業について

■授業必要なものと利用可能なツール

リアルタイム型授業構成の一例

毎回の授業

期末課題(必要に応じて中間課題など)

■リアルタイム型授業のポイント

・そもそも遠隔教育では受講環境が異なる

教室でやっていた授業をそのままビデオ会議システムで実施した場合、学生からの評価が低くなったり「質が低い」と言われたりすることがあります。対面授業もリアルタイム配信授業も同じく同期型授業ですが、学生の学習環境が異なることが原因です。

対面授業には非言語コミュニケーション、すなわち、身振り手振りやアイコンタクトなどが多分に含まれています。ところが、現在のPCを介したビデオ会議システムでは、この非言語コミュニケーションの部分がうまく成立しづらい状況にあります。また、リアルタイム配信であっても、画面はスライドのみが表示され、教員は音声のみとなっている場合も同様に、非言語コミュニケーション要素が欠落するため対面授業に劣ることとなります。

Web会議システムではチャットで「質問」をすることができ、また「挙手」機能を有するものもあります。しかし、場の空気は読み取りにくいものです。また、対面授業では簡単にできる「隣席の学友にちょっと聞いてみる」ことも困難です。

些細なことですが、これらがリアル(対面授業)に慣れてきた人にとって、大きなギャップやストレスとなるなどして、精神的な孤独感やさまざまなトラブルが発生するものと思われます。

■よりよいリアルタイム授業のために