オンライン授業 Q and A(教員用)
目次
1. ISTUについて
■ISTUとは何ですか?
ISTUとは、東北大学インターネットスクール (Internet School of Tohoku University)のことで東北大学の共通eラーニングプラットフォームです。講義の動画などの臨場感あるディジタル教材の閲覧やレポート課題の送受信などが可能なです。また、ISTUは遠隔教育での活用も想定して設計されたため、様々な機能を備えています。現在、東北大学の講義や講演等様々な場面で利用されています。詳しくはISTU/DC総合ガイドをご覧ください。
■ISTUの使い方について知りたい
ISTUのガイド集をご参照ください。
■担当教員・TAを追加したい
ISTUのガイド集に教員の追加方法が記載されていますのでご確認ください。
2. Google Classroomについて
■Google Classroomとは何ですか?
Google Classroomは、ISTUと同じように、資料配信、レポート授受、学生の投稿やコメント、フィードバック等の機能を持った学習支援サービスです。東北大のGoogleアカウント(教員は東北大メール、学生はDCメール)で使用することができます。
■Google Classroomの使い方について知りたい
Google Classroomを活用したオンライン授業実施マニュアル【教職員用】をご覧ください。
■初回ログイン時に誤って「生徒」を選択してしまったのですが
こちらをお試しください。
■Classroomのクラスに担当教員が追加されていません
学務情報システムのシラバス情報に基づき、Google Classroomに担当授業が追加されています。
しかし、主に(1)複数人で担当している授業で学務情報システムに代表者しか登録されていない、(2)学務情報システムの情報が確定していない、という理由で、Google Classroomに追加されていない講義があります。
(1)複数人で担当している授業の場合は担当教師間でご確認いただき、Google Classroomに登録されている先生がいた場合は、その方に他の担当教員を教師としてメンバーに追加していただいて下さい。
(2)シラバスをご確認いただき、教員名が入力されていない場合は、各学部・研究科の教務係へご確認下さい。
■複数の教員やTAを追加することはできますか?
可能です。各クラスの「メンバー」の「教師」の右側にある+(追加)で名前や東北大メールのアドレスを入力することで、新しい教員やTAを加えられます。
■登録された学生以外はクラスに参加できないようにしたい
クラスコードを無効化すると登録された学生以外は参加できなくなります。
クラスコードの無効化の仕方については次の通りです。
・Google Classroomにログインする
・該当するクラスを選択し、右上にある設定アイコン(歯車のような形をしています)をクリックします。
・全般の中の「招待コードを管理する 」の「オン」の横にある下矢印をクリックして、「オフにする」を選択してください。
■学生が動画や資料をダウンロードできないようにしたい
Classroomへの動画・PDFファイル登録手順、3ページ目以降をご覧ください。
Classroomへのリンクの設定法については、5ページ目で説明されています。
■Google Classroomの使用において制限などはありますか?
1クラスあたりの教員の上限が50人、クラスに登録できる人数は教員と学生を合わせて1,000人、などいくつかの制限があります。
詳しくは Classroomを使用する際の制限、の「Google Workspaceまたは学校のアカウント 」の欄をご覧ください。
■不要なクラスを削除したい/削除しても再度表示される
学務情報システムの情報に基づき作成されているクラスの場合、クラスを削除しても情報更新の度に再作成されます。このような場合、クラスをアーカイブすることで常に非表示にできます。
クラスのアーカイブ手順については、オンライン授業実施マニュアル【教職員用】の11. をご覧ください。
クラスをアーカイブした場合、登録されている学生からもクラスが非表示になりますのでご注意ください。
■Word等の数式が正しく表示されないのですが
ChromeでWord等のファイルを開くと、数式などの特殊な文字等が正しく表示されないことがあります。ファイルをダウンロードしたのちWordで開く、もしくはGoogleドキュメントで開くと正しく表示されます。ファイルのダウンロードを不可にしているような場合は、pdfファイル等にしてください。
■登録している学生の学籍番号を表示することはできませんか?
Classroomではクラスに登録している学生の管理は、氏名で行う仕組みとなっており、Classroom内で学籍番号を確認する方法はございません。こちらのWebアプリケーション(情報推進課共通基盤係提供) から、クラスに登録している学生の学籍番号・DCメールのアドレス・氏名の一覧が取得可能ですので、これと併用して学生の管理を行ってください。
■他組織所属(学外)の講師 をClassroomへ登録できますか?
本学におけるGoogle Workspaceでは外部ドメインを一切許可していません。
※Classroomに限定できず、全てのアプリが対象になってしまうため
こういった場合は、非常勤講師等で本学の身分を持っていただき、東北大メールで対応していただいております。
御所属の総務課等に御相談ください。
3. Google Meetについて
■Google Meetとは何ですか?
Googleが提供するビデオ通話サービスです。このサービスを使うことで遠隔授業を行うことが可能です。東北大学で提供しているGoogle WorkspaceのMeetを使うことですぐに始めることができます。Google meetの詳しい使い方については、Google Meetの利用ガイドを確認してください。
■ミーティング名は、事前に複数登録可能ですか?
可能です。
■ミーティングを放っておいてもURLは変わりませんか?
「ミーティングに参加または開始」の画面で会議(ミーティング)に名前(ニックネーム)をつけると、一度きりの会議という扱いになります。この場合、事前にチェックをしようとして会議に自分が参加すると、自分が抜けた時点でその会議室が削除されます。後日利用するために事前に会議室を作成する場合は、名前はつけずに空欄にしたまま会議を作成することを推奨します。
■参加者を確認する方法はありますか?
「東北大学 Meet 参加者確認アプリ」を用意いたしました(情報推進課共通基盤係提供)。東北大メールのアカウントでログインしてお使いください。
■ウィンドウを共有するとプレゼンテーションが黒く表示されるのですが
Meet で「ウィンドウを共有中」に、Microsoft PowerPoint (Keynote) のスライショーを開始すると、他の閲覧者にスライドショーが正しく表示されません。これを回避するには、プレゼンテーションを開始する前に「画面全体を共有」してください。もしくは、PowerPointの場合、スライドショーではなく、「表示」→「閲覧表示」にしてください。
■画面全体を共有しプレゼンテーションを開始したため、Meetの操作ができません
Windowsの場合「ウィンドウズ・キー + Tab」、Macの場合、「Command + Tab」 でアプリケーションの切り替えができます。
■録画のON/OFFや資料の切り替え時に参加者が切断されてしまいます
特に多人数参加している場合、録画をON/OFF時や資料の切り替え時に一部の利用者が強制切断されることがあるようです。さらにはMeet画面がブラックアウトすることがあることも確認されています。
ブラウザを再起動・再接続するで解決されるようです。Chrome以外のブラウザ(Firefox、Edge等)で解決する場合もあるので、数回トライして解決しない場合には、他のブラウザでもお試しください。
トラブル発生時に慌てないですむよう、Meet会議ID(授業)へのブックマークを作っておくなどてすぐに再接続できるように備えておいてください。
■録画機能が使えません
学生(TA)が主催したMeetは録画できませんので注してください。教職員がMeetを主催しているにもかかわらず、録画できない場合は、以下の方法をお試しください。
4.Google Chromeについて
■Google Chromeとは何ですか?
Googleから提供されているWebのブラウザです。東北大dcメールやClassroom、MeetなどもGoogleから提供されているので、Chromeと合わせて使用すると便利です。
■Classroomにログインできないのですが
Chromeに東北大dcメールでログインしている必要があります。Chromeの右上のユーザーが東北大dcメールのものであるかを確認してください。
下の図を参照してください。
■Chromeウェブストアにログインできません
Chromeに東北大メールでログインしていると、ウェブストアにログインしてください。一旦ログアウトし、必要なアプリ等をインストールしたのち、再度ログインしてください。
下の図を参照してください。
■Chromeの拡張機能を学生に使わせたい
Chromeに東北大メール・DCメールでログインしていると、Chromeウェブストアを利用できません。
しかし、無償で公開されているアプリ等はログインせずとも追加可能です。
ウェブストアに直接アクセスするか、Chromeの拡張機能の画面から追加してください。
拡張機能の画面からの追加の方法は、以下の通りです。
(1) 画面右上の「…」(縦に丸3つ) > その他のツール > 拡張機能 とクリックして拡張機能のページを表示します。
(2) 左上に表示される「三」(横棒3本)をクリックすると、メニューが表示されます。
(3) メニューの一番下(画面下)の方に Chromeウェブストアを開く というリンクが表示されますので、それをクリックしてください。
※下の図を参照してください。
5. Zoomについて
■Zoomとは何ですか?
リアルタイムメッセージングとコンテンツ共有が可能なビデオ通話サービスです。Zoomの利用にはアプリケーションのインストールとアカウントの作成が必要になります。Zoomは有料ですが、新型コロナウイルス感染症への特別対応としてac.jpドメインのメールアドレスのアカウントに対しては4月30日まで、100名までのビデオ会議を時間・回数制限なしで利用できます。
Zoomの詳しい使い方についてはZoom を使用したオンライン授業実施手順を参考にしてください。
6. 講義の登録等について
■ISTUが学部や大学院の講義では使えないと聞きましたが?
ISTUの利用が急増することが予想され、システムの動作が不安定となることが懸念されています。より多くの授業でISTUをご活用頂けるよう負荷削減にご協力ください。(事前に収録した動画をISTUの教材として利用する場合、ISTU の教材登録機能は利用せず、Youtube や Google Drive、またはPanopto に動画データを登録し、ISTU からリンクを貼る形でご利用ください。YoutubeやGoogl Driveのリンクの貼り方はこちら。Panoptoでのリンクの貼り方はこちら)
ISTUの代わりとしてGoogle Classroomが利用できますのでこちらの積極的活用をお願いします。ただし、ISTUの使用ができないわけではありませんので、すでに準備しているものがある場合はご活用ください。
■ISTUやGoogle Classroomへの講義登録は教員が行うのですか?
学務情報システムの情報をもとに、シラバス掲載の講義ついては講義登録が行われますので先生方が講義を新しく作る必要はありません。先生ご自身で、新しく講義をつくることも可能です。
ISTUにはすでに2020年度の講義が登録されています。また、Google Classroomにも近日中に講義登録が行われる予定です。
■ガイダンス等のためにGoogle Classroomに新しくクラスを作ってよいか
特に問題ありません。是非ご活用ください。
■受講生の登録は教員が行うのですか?
履修登録が終わると、講義を履修した学生がISTU、Google Classroomの講義に受講生として登録されます。
7. オンライン授業の実施の仕方について
■オンライン授業を実施したいのですが、どのサービスを利用すれば良いですか?
オンライン授業の形式は大きく二つあります。オンデマンド型と同時中継型です。
オンデマンド型とはいつでも・どこでも受講できる形式の講義のことです。オンデマンド型講義を配信するためには、事前に撮影したビデオ映像等の教材を登録しておきます。講義映像等の教材が登録されているので、学生が好きな時間に受講できるという利点があります。また一度作成すれば来年度も利用できます。
オンデマンド型の講義の配信の場合はISTUやGoogle Classroomの利用が便利です。
同時中継型とは、テレビ番組で言うと生放送になります。今行っている講義をそのままライブで配信します。学生の反応などを得やすい、質問を受け付けやすい、ディスカッションできる等の利点がありますが、学生は決められた時間に講義を視聴しなければなりません。
同時中継型の講義の配信の場合は、東北大で提供されているGoogle Hangouts Meetを推奨します。Zoomでも同時配信型の講義をすることはできますが、現在提供されているサービスに期限があり今後も同サービスが利用できるか不透明である等の問題があります。しかし、共有ホワイトボードなどZoomにしかない機能もありますので、講義のスタイルによって使い分けると良いかと思います。
■オンライン授業を行うにあたり注意するべき点は何ですか?
オンデマンド型の講義では対面の講義と違い著作権法第35条の例外が認められていません。他者の著作物が含まれる教材を配布できない他 授業中に使用した他者の著作物が授業ビデオに映ってしまっている場合も著作権違反となる可能性があります。
■学生に問題を解かせたい
講義の途中で練習問題を解かせたいという場合もあるかと思います。対面の講義ではその間に机間巡視等をするかと思いますが、映像講義の場合、ただ何もせず待っているのは時間の無駄です。
こういった場合、解答の映像を別に作るという方法と、問題を解いている間は一時停止するよう指示するという方法があります。
講義の最後の方で問題を出し、解答するような場合、解答を次回の講義の最初に行うことで映像を途切れさせることなく講義映像をつくることができます。
■受講生の質問に答えたい・意見を聞きたい
Google Meet等では学生の発言を聞くことができます。
また、ISTUには、ミニットペーパーやレポートの機能がありますので、講義映像視聴後に質問や意見をISTU上に提出させると、次回の講義開始時にその質問等へ回答することが可能です。(ISTU上にミニットペーパーやレポートを提出させることで受講確認をとることが可能です。)
■学生らにディスカッションさせたい
オンデマンド型の講義の場合、学生に活発なディスカッションをさせることは難しいです。しかし、例えばISTUには掲示板やチャット等の機能がありますので、それらの機能を使って話し合いに近い活動をさせることは可能です。
また同時中継型の場合、Zoomのブレイクアウトルームを使うことで学生同士ディスカッションさせることが可能です。これらの使い方についてはZoomヘルプセンターの解説ページ(ブレイクアウトルーム入門)を参照してください。なお、学生がマイクを通じて会話可能な環境で受講しているとは限りませんので、ご配慮をお願いします。
■スライドを使った講義をしていないのですが
黒板(ホワイトボード)等を用いた講義はどうすれば良いか
黒板がうつるようにビデオカメラを設置し撮影してください。ただし、あまりに広い黒板を用いると映像で文字を読み取ることができなくなる可能性もありますので、字が読める程度の範囲で黒板を使うと良いです。また、字も濃く大きくはっきりと書くことで映像でも黒板の字を読めるようになります。
黒板に字を書くときは、なるべくカメラの邪魔にならないようにしてください。黒板等も写真で撮影し、資料としてアップロードしても良いでしょう。
8. 映像や資料等の作成について
■映像教材を作れないのですが
講義の様子をビデオで撮影したものでも十分な講義映像として用いることができます。また、映像だけでは資料の字が読みにくいという場合は、配布資料をISTUやGoogle Classroomにアップロードしておくと学生は資料を見ながら講義を受けることが可能になります。
映像教材のつくり方については、「講義ビデオを作成する」でいくつか紹介していますので参考にしてください。
■映像に自分が映るのは恥ずかしいのですが…
スライドの映像に音声だけをつけるという方法があります。
パワーポイントの場合ですと、「スライドショーの記録」機能を使うことでそういった映像教材を作成することができます。
■もっと 簡単に講義を撮影できないか
川内北キャンパスA・B・C棟には講義の様子を撮影できるカメラが設置されています。詳しい使用法については、データ駆動科学・AI教育研究センター基盤技術部門で相談してください。
■もっと高度な映像教材をつくりたい
e-ラーニング教材作成用のソフトウェア、映像編集用のソフトウェア等もありますが多くは有料です。ここでは、Windowsに標準で搭載されているビデオエディタを使った動画の編集について紹介します。(動画編集の仕方)
また、パワーポイントには「スライドショーの記録」という機能があります。これを使うと比較的簡単にスライドと音声(映像)が合成された講義教材を作成することが可能です。映像教材のつくり方については、「講義ビデオを作成する」でいくつか紹介していますので参考にしてください。
■映像教材作製についてアドバイスが欲しい
教育学研究科にISTU支援室が設置されています。講義の撮影や映像教材の作り方についてアドバイスを行っています。また講義撮影等、映像教材の作成も支援しております。希望の方は istu-med[at]grp.tohoku.ac.jp にご連絡ください。(コロナウィルスの影響で依頼が殺到しているため、希望に添えないこともございますのでご了承ください。)
■効果的な映像授業のつくり方はありませんか?
「講義ビデオ作成時のポイント」で映像教材作成時の注意点について紹介していますので参考にしてください。
※映像授業のデザイン法については今後紹介していく予定です。しばらくお待ちください。
■映像教材が90分に満たないのですが…
学生がいない状況で講義をすると、学生がいる時と比較して時間が短くなる(2/3~1/2程度)ことが多いようです。これは、授業中の対話のほか、 目視による確認、学生に考えさせる時間等が含まれないためです。
しかし、ビデオの内容を理解しようとしながら視聴した場合、一時停止や巻き戻しを行いながら視聴する必要があるため、講義映像そのものが短くとも、結果的に通常の授業と同程度の時間を要することになるので、講義が90分にならなくともあまり気にする必要はありません。
■対面の講義に比べて退屈な気がします
単に講義の様子を撮影しただけの映像講義は、対面の講義に比べて飽きやすい傾向があります。対面の場合、学生の反応を見ながら説明のスピードや補足を加えることができますが、映像講義の場合はそれができません。これは致し方ないことです。映像講義を作成する際には、そこに学生がいると思って気をつけて撮影する、また少しゆっくり話すとある程度は「飽き」が多少緩和されるようです。また、e-ラーニングの映像教材の中には講師の顔が映っておらず資料と音声だけのものも多くありますが、「飽き」という面から考えると講師が映っていた方が良いようです。